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日医会長「医師の倫理観と社会的使命、認識を」

レポート 2017年8月30日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

他人の臍帯血を使った再生医療が無届けで行われ、臍帯血を投与した医師と臍帯血販売業者計6人が逮捕された事件を受け、日本医師会は8月30日、「医師には医療倫理や生命倫理に対するより深い理解と責任ある行動が強く求められている。改めて、医師として持つべき倫理観と社会的使命を、全ての医師が認識すべきと考える」などとする声明を発表した。 横倉義武会長 声明は、倫理観とともに、再生医療の実施に当たって安全性と有効性の慎重な判断を医師に求め、国には臍帯血など人体組織の保管や流通について、法規制を含めた監督・監視体制の整備を求める内容。都内で記者会見した日医会長の横倉義武氏は「安全・安心な医療の提供は医師の責任だが、それによって民間の臍帯血バンクに対する(公的な)監督はなくてもいいということにはならない。血液は日本赤十字社を中心に準公的な機関で管理されており、少なくともそれに準ずるものが必要だと考えている」と述べた。横倉氏によると、今回逮捕された医師は日医の会員ではないという。 日医の声明全文は次の通り 臍帯血の違法投与に対する声明 今般、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」(以下、再生医療等安全...