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群大「肝胆膵外科死亡率が激減」改革状況を報告、報告書から1年

レポート 2017年9月1日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

群馬大学医学部附属病院は9月1日、昨年7月に事故調査報告書を作成した調査委員会のメンバーに対して改革状況を説明した。死亡事例が相次いだ肝胆膵外科領域でICU死亡率が大幅に減少していることや、インフォームド・コンセント(IC)に際して看護師の同席が7割を超えていることなどが報告された。事故調委員長を務めた奈良県総合医療センター総長の上田裕一氏は、「提言の8割は90%の達成率」と評価した。 田村遵一病院長(左)と上田氏 残り2割は患者参加と多額設備投資が必要な分野 腹腔鏡手術を受けた患者8人が死亡した問題で、外部委員による「群馬大学医学部附属病院医療事故調査委員会」は2016年7月30日、最終報告書を群馬大学に提出(『死亡事故の背景、「手術数の限界を超え、悪循環」 』を参照)。委員会は報告書提出をもって解散したが、1年をめどに委員らで改革状況を検証するとしていた。 9月1日には委員6人全員が病院を訪問し、カンファレンスなどを視察。各部署から医療安全の取り組みについて説明を受け、意見交換を行った。その後、記者会見した上田氏は「提言の8割は90%の達成率、2割は体制を整えてどのように実行してい...