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鹿児島の男性医師、解雇無効求め病院提訴

レポート 2017年9月2日 (土)  水谷悠(m3.com編集部)

50歳代の男性医師が労働運動を理由に民間病院から解雇されたとして、解雇無効と、過去2年間分の当直勤務に対する時間外・深夜勤務に対する手当など約1850万円、解雇通告後の今年6月分以降の給与(月額149万3333円に、1年経過ごとに昇給分として月額2万円を加えた額)の支払いを求めて6月30日に鹿児島地裁に提訴したことを、9月1日に都内で開いた記者会見で明らかにした。 解雇無効を求め提訴した男性医師 男性医師は「(被告は)慢性期の病院として非常に良い、自慢できる医療をしているが、それが従業員の犠牲の上に成り立つというのはあってはならない。使用者側と話し合いをして、労働条件を改善したいとの考えで活動してきたが、このようなトラブルになってしまった」と提訴の理由を説明。同医師が加入する全国医師ユニオンの植山直人代表は「医師の働き方改革が進められようとしている中で、労働環境改善に逆行するような事件だ」と述べた。 訴状や男性医師、植山氏の説明によると、医師は2009年6月から鹿児島県内の民間病院(約400床)で内科・外科の常勤として勤務。2012年9月に医局長に就任した頃から、時間外労働の改善や看護...