1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 医師偏在対策、保険医定数を人口比に - 米山隆一・新潟県知事に聞く◆Vol.3

医師偏在対策、保険医定数を人口比に - 米山隆一・新潟県知事に聞く◆Vol.3

インタビュー 2017年9月18日 (月)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

――医師の働き方についてはどのようなお考えをお持ちでしょうか。 僕自身の経験も踏まえて言いますと、「非常に過重」ばかりではないですよね。医師はdutyがありますから、目の前に苦しんでいる人がいたらほっとけず、過重な局面もある。しかし、正直ベースで言えば、都会まで含めて幅広く見たら、果たして全員が過重かというと、そうではない。開業医まで含めると優雅な人もいます。そういったことを言わずに、医師全体が「非常に過重」という言い方は正しくないと思う。 一方で、過重解消に対する政策誘導があまりになさすぎると思います。日本の医師は、標榜科、開業、移動も自由で、偏在するに決まっています。その中で、dutyが課された人たちは、どんな状況でもやらざるを得ないから、極めて偏在が生じるのです。だから医師全体で不幸を嘆くというよりは、もう少し制度として過重が平均になるようにすべきでしょう。 ――医師の偏在対策について、どのような仕組みがあればいいでしょうか。 あちこちで言っていますが、人口割りで保険医登録の数を決めたら良いと思う。職業選択の自由もあるので、自由診療までは縛れないですが。保険制度の大改革とセットで...