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「センター調査の結果公開、逸脱行為」

レポート 2017年9月8日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医療法人協会医療安全部会長の小田原良治氏は、9月8日に会見し、日本医療安全調査機構が「センター調査の結果」を公開する方針を示していることに対し、「これが事実とすれば、センター業務の法律からの逸脱行為」と問題視する声明を公表した。「同機構が、このままセンター機能を担うことには、不安を感じざるを得ない」とし、厳格に法に従った活動を行うべきと指摘している。 声明は、同日開催した同協会医療安全部会の緊急会議で決定した。「今回の問題は、機構の“フライング”と言えるが、センター調査の公表は、『厚生労働省と協議をして詰めていく』ということだったので、火を消さなければいけないと考えた」(小田原氏)。同部会に先立ち、小田原氏らは厚労省医政局総務課との面談の場を持ち、声明のたたき台を説明。小田原氏によると、同課は、日本医療安全調査機構に対し、「勇み足をしないように、と言った」と説明したという。 2015年10月からスタートした医療事故調査制度は、医療安全を目的とし、それに資する事故調査を実施するため、事故を起こした関係者の秘匿性を原則としている。しかし、「報道によると、8月30日に開催された日本医療安...