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邉見全自病会長、「医療なければ人は住めず」

レポート 2017年9月14日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

全国自治体病院協議会会長の邉見公雄氏は9月14日の定例記者会見で、5団体の連名で9月6日に厚生労働省に提出した、医師の地域偏在対策として医院の管理者要件に医師不足地域での勤務実績などを求める要望書について、「実現しなければならない。医療と教育、産業がない所は滅びてしまう。医療がなければ人は住めず、『コンパクトシティー』どころか『コンパクトネーション』になってしまう」と述べ、実現を改めて強く訴えた(『「医師不足地域での勤務実績」、病医院の管理者要件に』を参照)。 全自病会長の邉見公雄氏 邉見氏は、提出の際の厚労省医政局長の武田俊彦氏らとの会談では、「このまま『保険あって医療なし』の状況では困ると、行政訴訟も辞さないというくらい強く話をした」とし、武田氏からは、「ピンチは逆にチャンスでもあり、医療崩壊の引き金を引いたときの医政局長は誰だ、と言われないように頑張る」という内容の話があったことを披露。この回答について、「一歩前進かなとは思う」と述べた。 医師不足地域での勤務実績を病医院の管理者要件とする案は、厚労省の「医療従事者の需給に関する検討会 医師需給分科会」で、2016年6月の「中間取...