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医師の働き方改革、「究極的には医療産業改革」

レポート 2017年9月20日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

関東労災病院(川崎市中原区)経営戦略室室長・救急総合診療科科長の小西竜太氏は、9月18日に東京都内で開催された第55回日本医療・病院管理学会学術総会のパネルディスカッション「働き方改革の未来~医療者についてはどのようか~」の基調講演で、医師の働き方改革は究極的には「医療産業改革」につながり、医師の専門特性に応じた「働き方の多様性」を導入するなど、医療の生産性向上を進める必要性を強調した。 (提供:小西氏) 「医療産業改革」に発展させず、時間外労働の上限規制や応招義務の見直しなど、表面的な対応にとどまっていたのでは、「将来の需要増に、“現有の労働力”では対応できない」とし、医療の衰退に陥る懸念を呈した。「医療産業改革」には、「労働力確保」「資本投入」「生産性向上」の方策がある。そのうち最も全国レベルでの実行可能性が高いとしたのが、ICT活用などのイノベーションの推進と診療体制の改革などの「生産性向上」。 診療体制の改革の一つとして、小西氏が提案したのは、医師の専門特性に応じた「働き方の多様性」の導入。医師の働き方は、「空間固定的か、否か」「24時間対応が必要か、時間的に自由裁量があるか」...