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大学医師、長時間労働の原因は「診療外業務」

レポート 2017年9月25日 (月)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省は、9月21日の第2回「医師の働き方改革に関する検討会」に、2016年12月に実施した「医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査」のデータを病院の常勤医師に絞って分析した結果を提示、大学病院勤務では週当たりの勤務時間が長いものの、内訳を見ると、診療以外の業務時間や待機の時間が長い一方、診療時間が短いことが分かった。診療以外にも、教育や研究などに時間を割かれている実態が浮き彫りになっている。 そのほか、週当たり60時間以上勤務する病院常勤医師の割合は、最も高い産婦人科で53.3%、最小の精神科では27.5%であり、診療科による相違が大きいことも明らかになっている(資料は厚労省のホームページ)。 この調査は厚生労働科学特別研究班が実施、「診療時間」、「診療外時間」、「待機時間」、「勤務時間」をそれぞれ次のように定義している。 診療時間:外来診療、入院診療、在宅診療に従事した時間。 診療外時間:教育、研究・自己研修、会議・管理業務等に従事した時間。 待機時間:当直の時間(通常の勤務時間とは別に、院内に待機して応急患者に対して診療等の対応を行う時間。実際に患者に対して診療等の対応...