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「在宅ネット・さが」に見る「草の根」の地域包括ケア◆Vol.3

レポート 2017年10月14日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

――ところで先生ご自身は、在宅でどのくらいの患者さんを診ておられるのでしょうか。日常診療の現状をお教えください。 外来患者さんは1日40人くらい。水曜日と土曜日の午後は休診です。年間約400例の上部内視鏡、80例くらいの大腸ファイバー、200例くらいの腹部および頸動脈エコー等の検査を行っています。在宅で診ている患者さんは常時12~13人程度で、1日2~3人の訪問診療を行っています。在宅看取りの患者さんは年間12人くらいです。ただ在宅の患者さんの数や状態には波があり、1週間に3人の看取りをした時もあれば、重症の患者さんがいない時もあります。 「在宅ネット・さが」代表の満岡聡氏は、在宅関連の講演を依頼される機会も多いという。 ――先生は、薬剤師や看護師をはじめ、各地域の多職種と連携されています。これは「在宅ネット・さが」の設立以降の取り組みでしょうか。 はい。「この地域の患者さんだったら、あの薬剤師さんがいる。ちょっと声をかけてみようか」といった感じでチームを作ります。患者さんのご自宅の地域、また疾患によって組むチームは皆、異なります。 ――「在宅ネット・さが」は、システマティックに在宅医...