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厚労省「医療費の伸びに変化なし」

レポート 2017年9月27日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省は9月27日の中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)に「2016年度医療費の動向」(9月15日に公表済み)を報告し、2016年度の医療費は41.3兆円で前年度比0.4%のマイナスとなったものの、「高齢化の進展と医療の高度化によって医療費が伸びるという基本的な状況には変化はない」との見解を明らかにした(資料は、厚労省のホームページ)。 厚労省保険局調査課長の山内孝一郎氏が資料について説明した。医療費の伸び率は2012年度1.7%、2013年度2.2%、2014年度1.8%、2015年度3.8%、2016年度マイナス0.4%と推移しており、山内氏は、2015年度に他と比べて大きな伸びとなった要因を、「C型肝炎治療薬など抗ウイルス剤の薬剤料の大幅な伸び」と説明。 2015年9月頃から薬剤料が大きく伸びたために2015年度の医療費は大幅な伸びとなったものの、翌2016年度には、4月に薬価が特例的に引き下げられた上に、毎月の使用量の落ち着きによってマイナスになったとした。C型肝炎治療薬であるソバルディ(一般名ソホスブビル)とその類似薬のハーボニ...