1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 超高齢化への対応は、大学の使命-大阪医科大・大槻勝紀学長に聞く◆Vol.1

超高齢化への対応は、大学の使命-大阪医科大・大槻勝紀学長に聞く◆Vol.1

スペシャル企画 2017年9月29日 (金)  聞き手・まとめ:水谷悠(m3.com編集部)

大阪医科大学は2014年から兵庫県、翌2015年からは高知県と協定を結び、「医師派遣プロジェクト」として両県に医師を派遣している。大都市にありながら地域医療に熱心に取り組むのはなぜか。大槻勝紀学長に聞いた(2017年7月10日にインタビュー、計2回の連載)。 ――大阪医大が地域医療に取り組むのはなぜでしょうか。 教学改革方針として私の5つのキーワードは、「医学教育改革」、「臨床研究の強化」、「実地医療への社会的貢献」、「国際化」、「情報の共有化」。初代理事長が唱えた建学の精神「医育機関の使命は医学教育と医学研究であり、またその研究は実地の医療に活かすことで完成する」につながるような形でやっていくということで、学生、教職員に周知し、共有しています。それから、災害医療も大阪医大は頑張っていますが、社会のために貢献できる医師の養成が根本にあり、実地医療により社会に貢献することを目標としています。 その上で、団塊の世代が後期高齢者になる2025年問題があります。都市型医療であっても、地域医療であっても、超高齢化時代に関しては同じです。それに対し、どう向き合っていくかは、大学の使命になっていくと...