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学生と対話、集中講義に「ミニ国試」- 大阪医科大・大槻勝紀学長に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2017年10月6日 (金)  聞き手・まとめ:水谷悠(m3.com編集部)

Vol.1はこちら ――医師国家試験対策を今年度から開始したそうですね。 これまで医師国試の合格率はそんなに悪くはなく、過去2度ほど、合格率100%を経験していますが、今年は国試の結果が悪かったのです。医師国試が10年ぶりに難しかったというのもありますが、昨年は合格率96%だったのが、今年は82%。さらに悪いことに、来年から国試が変わります。一番解きやすい一般問題が100題減って、500題が400題になります。難しい問題の比率が大きくなり、プレッシャーが増すわけです。私の読みでは、数年後には全体の合格率がかなり下がると思います。というのは、国試の合格率は、翌年度の臨床研修医の数で決まるので、医師国試は資格試験でなくて競争試験です。2016年、2017年と2つ医学部が新設されて定員が増えましたし、東欧や中国の大学の医学部を出て日本の国試を受けに来る日本人学生もいます。これからは大変ですよ。 上の書は好きな言葉「敬天愛人」 大阪医大は自由な校風で、悪く言えば「ほったらかし」です。これまで6年生で留年させた数は毎年一桁。よほどのことがない限り、ほとんどフリーパスで進級させてきました。学年別で...