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東京都医師会会長、子ども保護の受動喫煙防止条例「画期的」

レポート 2017年10月6日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

東京都医師会会長の尾崎治夫氏は10月5日の定例記者会見で、同日の都議会第3回定例会最終日に「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」が成立する見通しとなっている(編集部注:原案可決)ことについて、「画期的だ。受動喫煙から子どもを守ることは、従来の条例では対応できなかった」と述べ、歓迎する意向を示した(条例は都議会のホームページ)。 尾崎治夫氏 条例は全13条と附則からなり、罰則はなく努力規定で、2018年4月1日に施行される。まず第3条で「いかなる場所においても、子どもに受動喫煙をさせることのないよう努めなければならない」と規定しており、受動喫煙防止対策を公共の場に限らず家庭内まで踏み込んでいることが大きな特徴だ。保護者に対しては「子どもと同室の空間で喫煙しないよう務めなければならない」とし、それ以外の喫煙者に対しても、学校や公園、小児医療施設周辺などで「子どもの受動喫煙防止に努めなければならない」としている。附則では、施行から1年後に施行状況について検討し、必要な措置を講ずることを定めている。 尾崎氏は、「小さい子は家の中で育つ。親と一緒の環境であり、親が吸っていると子どもが害を受ける」...