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地域医療構想「正しい理解を」、中川日医副会長

レポート 2017年10月7日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会副会長の中川俊男氏は、10月4、5日の2日間にわたった日医の社会保険指導者講習会の最後に、「地域医療構想の正しい理解のために」と題して講演した。 中川氏が「正しい理解」という言葉を用いたのは、地域医療構想に対しては依然として「誤解」が残る裏返しと言える。「地域医療構想は、過剰な機能の病床削減ではなく、不足する機能の病床の手当てが目的」「地域医療構想における病床の必要量と、病床機能報告の機能ごとの病床数は、単純には比較できず、回復期機能の病床が不足しているというのは誤解」「病床機能報告で報告した機能と、診療報酬で算定する入院料は連動しない」などと例を挙げて説明、「正しい理解」を求めた。 地域医療構想は2016年度末までに、47都道府県で策定を終えており、各構想区域の調整会議で議論が進められている。中川氏は、各地域の実情に見合った構想実現には、医師会も加わる調整会議の役割が重要であるとし、「正しい理解」のもとで議論を進めていく必要性を強調した。 日本医師会副会長の中川俊男氏 「病床の必要量」と病床機能報告、単純な比較はできず 中川氏は地域医療構想の基本的な考え方や進め方、「病床の...