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「精神科、診療所の位置付けが大事」

レポート 2017年10月18日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は10月18日の会議で、個別事項(その4:精神医療)として精神保健指定医の取り扱いなどについて議論した。厚生労働省は、通院・精神療法などにおける精神保健指定医の評価の見直しや、措置入院の患者の退院後の支援充実の観点から、退院に向けた取り組みや自治体等との連携推進に資する評価などを論点として提示。委員からは「精神科の治療の9割が外来。診療所の位置付けが大事」、「精神保健福祉法改正の国会での議論が十分でない中で、診療報酬の議論が先行するのは疑問だ」などの意見が上がった(資料は厚労省のホームページ)。 中医協総会 厚労省提示の主な課題と論点案は次の通り。 精神保健指定医の取り扱い 精神保健指定医としての業務は、措置入院等の精神保健福祉法に係る入院の手続き、患者の診察、症状消退の判定等といった、入院業務に係るものが多い。 精神保健指定医数は増加しており、約1万5000人おり、主な診療科が精神科の医師数とほぼ同数となっている。 精神保健指定医については、指定申請に当たり、自ら診断、治療に十分に関与していない患者につい...