精神科長期入院患者の地域移行推進提案

中央社会保険医療協議会総会（会長：田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授）の10月18日の会議では、個別事項（その4：精神医療）として「長期入院患者の地域移行に向けた取り組み」と「急性期医療を担う病棟の状況」を議論した。厚生労働省は地域への移行先として特別養護老人ホームや介護老人保健施設を追加することや、急性期病棟で患者の状態に応じた医療提供体制の確保のための診療報酬上の評価などを論点案として提示。委員からは、地域移行についておおむね肯定的な意見が上がった（資料は、厚労省のホームページ）。 厚労省が提示した論点案は次の通り。 精神疾患患者の地域移行 精神病床の入院患者が高齢化していることを踏まえ、地域への移行先（退院先）に関する要件について、自宅や精神障害者施設に加えて、特別養護老人ホームや介護老人保健施設を追加することについて、どのように考えるか。 在宅時・施設入居時医学総合管理料と精神科重症患者早期集中支援管理料について、精神疾患の患者の地域移行の支援を充実する観点から、それぞれの点数設定の目的等を整理した上で、評価の在り方を見直してはどうか。 精神科の急性期入院医療 精神科...