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横倉会長「原点は父と母の姿」、WMA挨拶で

レポート 2017年10月19日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会会長の横倉義武氏は10月18日の定例記者会見で、世界医師会(WMA)会長に就任したことを報告した。WMA会長として終末期医療や医学教育の分野に力を入れていく考えを示した。 横倉会長は、10月13日(現地時間)に米シカゴで開催されたWMA総会で、第68代WMA会長に就任(『横倉日医会長、世界医師会長に、米シカゴで就任式』を参照)。任期は2018年10月までの1年間。同総会の学術集会では「卒前医学教育における質の保証」がテーマだった。世界の医学部は1945年の901校から、2015年には2917校にまで増加している。「医師の仕事は人の生命・健康を扱う。国によって差があるのは良くない。世界的な水準を保たなくてはならない」と説明した。 横倉会長は現在、アジア大洋州医師会連合(CMAAO)会長も務めており、9月に開かれた東京総会では「終末期医療」についてアジア各国の医師たちと議論した。横倉氏は「アジアでは地域のつながり、家族のつながりが強いことから安楽死は否定的な意見が強かった」と説明した。11月には欧州、来年3月にはアフリカでも同様の会議が開かれ、次回総会でWMAとしての一定の見解を...