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外科医の弁慶は義経を待ち望んでいる - 対談:天野篤・順天堂医院長◆Vol.3

スペシャル企画 2017年11月12日 (日)  まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

一介の外科医、憧れの人に会いに行く:中山祐次郎・対談企画 「ずっとloserだった」◆Vol.1」 「多くの医師は『ごっつあん体質』」◆Vol.2」 中山祐次郎氏 ちょっと先のお話すぎて、まだ自分には想像がつかないのですが、いつごろメスを措くことをお考えでしょうか。 天野篤氏 先生の年齢の頃には、55歳ぐらいだと思っていましたが、とっくにすぎてしまった。まだできると感じており、医局員からも「教授、まだ進化していますね」と褒められる(笑)。ただ、ダヴィンチの話をしましたが、僕はやらない。いつまでも若手と張り合っても仕方ない。そろそろ自分の外科医寿命に区切りをつけたいという気持ちもあります。ただ、最近ベトナムに行ってまだまだ自分が役に立つマーケットはあるなと感じました。 中山 なるほど、外科医は目と手が寿命を規定すると思っています。ダヴィンチは外科医の延命にとってもいいですからね。先生はやらないのですね。最近、国内の大腸癌手術の権威の先生方数人とダヴィンチのお話しをする機会がありましたが、「ダヴィンチはやらない」とおっしゃる先生が多かったのが印象的でした。年齢的に、もう若手に禅譲するという...