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医学生の医行為、四半世紀ぶりに見直しへ、今年度中に整理

レポート 2017年10月20日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省と文部科学省は、医学生が実施できる医行為を定めた1991年の“前川レポート”を四半世紀ぶりに改訂するとともに、医師資格のない医学生の医行為を法的に担保する方針を固めた。併せて共用試験(CBTとOSCE)を公的な制度とし、その合格を医学生が医行為を行うための質的保証とする予定。さらに医学教育のモデル・コア・カリキュラムと臨床研修の到達目標の整合性を図り、改訂時期も合わせるなどして、診療参加型臨床実習の充実と、卒前・卒後の一貫した医師養成体制の構築を目指す。10月20日に開催された第5回「今後の医師養成の在り方と地域医療に関する検討会」(座長:遠藤久夫・国立社会保障・人口問題研究所所長)で、両省が方針を示した(資料は、厚労省のホームページ)。 “前川レポート”とは、旧厚生省の「臨床実習検討委員会」がまとめた報告書。群馬大学学長の前川正氏が委員長を務め、「医学生の臨床実習において、一定条件下で許容される基本的医行為」を例示した内容で、旧文部省高等教育局医学教育課長通知として全国の医学部等に発出されている。現行でも医学生の医行為は可能だが、共用試験とともに制度化することで、医学生の医...