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新潟市民病院院長らを労基法違反で刑事告発へ

レポート 2017年10月24日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

新潟市民病院で後期研修医だった木元文氏(当時37歳)が過労のため自殺し、今年6月に新潟労働基準監督署が同病院に是正勧告をした問題に関連し、木元氏の夫が同病院の片柳憲雄院長と新潟市、篠田昭市長を労働基準法第32条(労働時間)違反で同労基署に刑事告発することが分かった。10月26日に労基署に申し入れる予定。 今年1月~6月に、延べ90人の医師に違法な長時間の時間外労働をさせていたとしており、遺族側代理人の齋藤裕弁護士はm3.comの取材に、「労働時間を未まだに自己申告ベースで把握しており、客観的な把握をするよう申し入れてきたが、変えるつもりはないということだった。把握しなければ(長時間労働の)対策などやりようがない」と告発に至った理由を説明した(関連記事は、『病院の責任と「働き方改革」のジレンマ - 片柳憲雄・新潟市民病院院長に聞く』などを参照)。 労基法から抜粋 第32条 使用者は、労働者に、休憩時間を除き1週間について40時間を超えて、労働させてはならない。 使用者は、1週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き1日について8時間を超えて、労働させてはならない。 第36条 使用者は...