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そう言って、と耳打ちしたのだった【連載小説「朔風」第104回】

火曜日、金曜日に更新

2017年10月27日 久間十義(小説家)


[あらすじ・登場人物はこちら][連載第1回はこちら]那須は三泊四日、バトラー病院と富産別を調査・分析して帰っていった。滞在した間に会った人間は、病院関係者や市側の担当職員の他、市長、姉去地区のアイヌ系議員、それに市長選で敗れた村田元市議や彼の応援団など多岐にわたった。「分析結果を出すために、2週間ほど時間をください。まとめて添付メールでお送りします」富産別を発つとき、JRの駅で札幌行きの急行を待ちながら那須はそう院長に告げた。「わかりました。首を長くして報告をお待ちします。市長もあなたの報告を待...

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