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回復期リハ病棟、アウトカム評価のハードルは妥当か?

レポート 2017年10月26日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は10月25日、回復期リハビリテーション病棟入院料について議論、2016年度診療報酬改定で導入したアウトカム評価について、診療側は一定の効果が出ていることを踏まえ、「まだ経過を見ている段階であり、見直しは慎重でありたい」(日本医師会常任理事の松本吉郎氏)などと指摘、一方で支払側からは「『実績指数27以上』は低いハードルであり、見直しの余地がある」(健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏)との声が上がり、両者の意見は対立した(資料は、厚生労働省のホームページ)。 2016年度改定では、回復期リハビリ病棟入院料において、ADLの改善(FIM得点)に基づくアウトカム評価が導入された。回復期リハビリ病棟での患者1人1日当たりの疾患別リハビリの算定は、9単位まで可能。ただし、リハビリの効果に係る実績が一定の水準に達しない場合、6単位までに制限された。一定の水準とは、(1)提供実績(1日平均6単位以上)、(2)FIMの改善度合いなどから計算した実績指数が27以上――が条件だ。 改定の効果を検証した特別調査(速報)では、回復...