1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「利益なくして、果たせる使命なし」、万代・日病副会長

「利益なくして、果たせる使命なし」、万代・日病副会長

レポート 2017年10月28日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本病院会副会長の万代恭嗣氏は10月27日、中央社会保険医療協議会委員の退任に当たり、「利益なくして果たせる使命なし」として、統制経済の側面がある診療報酬制度の中で、医療機関は工夫して運営しているのが現状であると訴えるとともに、今後の高齢化、人口減少社会にあっては、「競争」ではなく、「協調」の姿勢で、関係者が医療提供体制の在り方を議論していく必要性を指摘した。万代氏の後任には、日病副会長の島弘志氏(聖マリア病院院長)が就任する。 万代氏は、2011年10月の就任以来、中医協委員を3期6年務めた。日本病院団体協議会からの推薦であることから、中小病院も含めた病院の立場から審議に参加してきたと説明。約10年前は、“立ち去り型サボタージュ”、“医療崩壊”が叫ばれてきたが、累次の診療報酬改定を経て、医師をはじめとする医療従事者の負担軽減策が取られてきたことを、「大変印象深い出来事であり、かつ感謝もしている」と評価した。 一方で、病院運営の立場からは、「ノーマージン、ノーミッション、つまり、利益なくして果たせる使命なし」と繰り返し強調してきたと説明。「医療が経済活動の一面を持つ意味では、利益の確保...