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「週7日勤務」、日本6.2%、米国4.2%◆Vol.2

スペシャル企画 2017年11月12日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

医師の「働き方改革」や過労死などがクローズアップされている昨今、医師の長時間労働の改善が急務になっている。日本の医師の勤務実態に関する調査は多々あるが、日米両国の現状を比較するため、今回の調査でも改めて聞いた。 まず1週間の勤務日数を聞いたところ、医師全体では、「5日」(日本47.1%、米国57.0%)が日米両国とも最も多かった。しかし、それを上回る「7日」(日本6.2%、米国4.2%)、「6日」(日本40.1%、米国21.4%)もあり、いずれも日本の方が勤務日数が多かった。 もっとも年代別に分析すると、医師全体とは異なる傾向が見て取れる。回答数は少ないものの、20代の米国医師では69.7%が「6日」と回答、一方で日本の20代医師は約半数が「5日」と回答。日本の20代の医師は、卒後2年間の臨床研修と専門研修の時期にほぼ相当。臨床研修では、研修時間、休日・休暇が制度により保障されている。一方、米国医師の20代は、4年間のメディカルスクール卒業後に進む初期研修(レジデンシー)の時代にほぼ相当。1年目の研修医の勤務時間の上限は週80時間と長く、両国の制度の相違も調査結果に影響している可能性が...