1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 三保連シンポ、「働き方改革には財源」

三保連シンポ、「働き方改革には財源」

レポート 2017年10月31日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

内科系学会社会保険連合、外科系学会社会保険委員会連合、看護系学会等社会保険連合による「第17回三保連合同シンポジウム」が10月30日に東京都内で開催された。「医療における働き方改革:医療現場からの提言に向けて」をテーマに2時間にわたって講演や討論が行われたが、財務省の財政制度等審議会財政制度分科会が2018年度診療報酬改定を2%台半ば以上マイナスとすべきだという考えを10月25日に打ち出したばかりとあって、「働き方改革をするには財源が必要」、「医療を守るためには財源」など、改革の前提として診療報酬のプラス改定を求める声が相次いだ(『診療報酬「マイナス2%台半ば以上」に、財政審』を参照)。 左から山口俊晴、松居喜郎、木村弘江、蝶名林直彦の各氏 講演では、内保連理事で聖路加国際病院呼吸器センター特別顧問の蝶名林直彦氏がまず登壇。2016年6月に労働基準監督署から是正勧告を受け、今年6月から診療体制を縮小するなどの同病院の取り組みとして、1カ月以内の期間を単位としてその期間内を平均すると1週間の法定労働時間(40時間)を超えない範囲に収まれば良いとし、所定労働として16時間働く日もあれば、4...