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病院経営は「増収減益、依然厳しい」

レポート 2017年11月1日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

日本病院会は10月31日、2017年度の「診療報酬等に関する定期調査―中間集計結果(概要)」を発表した。2017年と2016年の6月で経常利益を比較すると赤字の病院が61.4%から54.9%に、医業利益の比較でも赤字の病院が68.2%から62.8%へと減少する一方、給与費の増加を主な要因として、収益の増加幅を費用の増加幅が上回っており、「増収減益で、病院経営は依然として厳しい状況が続いている」という結果だった。 日病診療報酬作業小委員会委員長の永易卓氏 調査は2017年7月31日~9月22日に会員病院に対して電子メールやファクスで調査票を配布し、回収。2437病院に配布し、9月27日現在の回答数は885病院(36.3%)、有効回答数は657病院。 1病院当たりの平均損益を見ると、2016年6月と2017年6月の比較で医業収益は1078万1000円増、医業外収益は11万7000円減。医業費用は991万4000増、医業外費用は77万9000円増。収益の合計は1066万4000円増なのに対し、費用の合計は1069万3000円で、収入の増加よりも費用の増加が2万9000円上回っている。 医業費...