1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 診療側、遠隔診療は「対面の補完」強調

診療側、遠隔診療は「対面の補完」強調

レポート 2017年11月1日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は11月1日、外来医療のうち遠隔診療について、診療報酬上の評価などをテーマに議論した。診療側は、日本医師会常任理事の松本純一氏が「遠隔診療はあくまでも対面診療の補完。最終的に医療の責任を取るのは医師で、それに取って代わるものではない」と強調。一方、支払側は健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏が「診療側からのネガティブな発言は残念だ。ICTの進展は医療を発展させるもので、活用していくべきだ」と述べ、認識の違いが浮き彫りになった(資料は厚生労働省のホームページ)。 中医協総会 この日の議題に入る前に、財務省の財政制度等審議会財政制度分科会が診療報酬の2%台半ば以上のマイナスが必要との考えを10月25日に打ち出したことについて、日医副会長の今村聡氏が、「中医協の議論は、財政審にしばられるものではないことを確認したい」と述べ、厚労省保険局医療課長の迫井正深氏が「その通りだ。他省庁の審議会で診療報酬の議論があるが、中医協中心でやっていく」と応じた。 厚労省が提示した論点案は以下の2つ。 遠隔診療(情報通信機器を用いた診...