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多剤・重複投薬の適正化、薬剤師から医師への「処方提案」で

レポート 2017年11月2日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は11月1日の中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で、多剤・重複投薬等を適正化するために、薬剤師から医師に処方提案を行い、患者の服用薬剤が減少した場合を評価したり、処方せん様式を見直し、分割調剤や残薬調整をしやすくすることを提案した(資料は、厚労省のホームページ)。 (2017年11月1日の中医協総会資料) (2017年11月1日の中医協総会資料) 日本薬剤師会常務理事の安部好弘氏は、薬剤師の処方提案については、薬剤師法に定められた義務である疑義照会とは異なる点を踏まえて評価の在り方を検討するよう要望。さらに分割調剤や残薬調整についても、処方せん様式の見直しなど、事務負担が少なく効率的に行う仕組みを求めた。 その一方、同じ診療側でも、日本医師会常任理事の松本純一氏は、「調剤報酬を充実させなくても、薬剤師からの処方提案はできる」として新たな評価には反対。残薬対策としての分割調剤についても、長期処方の是正自体が課題であるとし、「30日以内の処方のみを認めるとすべきだ」と述べ、「そもそも改定のたびに、処方せん様式変更のためのシステム改修を...