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「財務省の分析、疑念すら覚える」、横倉日医会長

レポート 2017年11月9日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の横倉義武氏は11月9日、記者会見を開き、財務省が第21回医療経済実態調査の結果について、国公立を除く一般病院の経営は改善しているなどの解釈を公表していることについて、「診療報酬引き下げのために、客観的ではなく、都合の良いデータのみを収集したいと考えているのでは、と疑念すら覚える」と問題視した。日医としては、医療機関の経営が厳しいという認識に変わりはなく、2018年度診療報酬改定に向け、「本体と薬価改定を合わせてネットでプラス改定ができれば望ましい。しかし、社会保障の持続性の問題も考え、少なくとも診療報酬本体でプラス改定を求めていく」との方針を改めて表明した。 横倉会長は11月9日の午前、世界医師会長就任の報告のため、安倍晋三首相と面談した。「医療はかなり危機的な状況に置かれていること、また医療は雇用の受け皿になっていることなどを説明した。医療の重要性や適切な手当てが必要なことは理解いただけたと思う」。横倉会長は、政治家や国民に医療の現状を理解してもらうことが重要であるとし、11月22日に開催予定の「国民医療を守るための総決起大会」などで訴えていくとした。 11月9日に記...