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紹介状なし定額負担、どこまで拡大?

レポート 2017年11月10日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

11月8日の中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)では、紹介状なしで大病院を受診した場合の定額負担について議論した。 2016年度診療報酬改定では「特定機能病院と一般病床500床以上の地域医療支援病院」が徴収を義務とされ、「一般病床が200床以上500床未満の病院」は義務化されていない。この日の会議では、健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏が「思い切って、200床以上にしてはどうか」と提案した。徴収対象の拡大については、10月4日の社会保障審議会医療保険部会で方針が示されている(医療保険部会の記事は、『「紹介状なし」定額負担、対象病院拡大を検討』、資料は厚生労働省のホームページ)。 (2017年11月9日中医協総会資料) 厚労省が提示した論点案は次の通り。 診療報酬における病床数に係る要件の見直しや検証調査の結果等を踏まえ、対象医療機関の範囲の拡大についてどう考えるか。また、範囲を拡大する場合には、自治体による条例改正が必要な公的医療機関については、6カ月の経過措置を設けてはどうか。 設定金額については、検証調査の結果等を踏まえつつ、さらなる引き...