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「残薬の相談経験あり」、患者の14.2%

レポート 2017年11月10日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

11月10日の中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で、2016年度の診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(2017年度調査)の結果概要が報告され、2017年4月以降、残薬で薬局に相談した経験が「ある」と答えた患者は14.2%、相談の結果、薬剤師が医師に相談した割合は91.6%に上ったことが明らかになった。 2016年度改定では、残薬、重複・多剤投薬を適正化するため、幾つかの点数が設けられ、残薬への対応が行われている実態がうかがえる(『「内服薬2種類以上、減少」で250点』を参照)。しかし、一方で、「1日当たり使用している薬の種類」(飲み薬および飲み薬以外の薬)の種類は、「7種類以上」が37.1%と4割近くを占め、75~79歳では46.2%、80歳以上では61.5%と年齢が高いほど多剤投薬の傾向にあることも示された(資料は、厚生労働省のホームページ)。 診療所・病院への調査では、2016年度改定の影響として、「あてはまる」「どちらかというとあてはまる」の回答割合が高かったのは、「お薬手帳により、他院・他科での処方薬を把握しやすくなった」(診療所...