1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 地域枠の研修先、「卒後の条件」に縛られず?◆Vol.2

地域枠の研修先、「卒後の条件」に縛られず?◆Vol.2

レポート 2017年11月18日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は現在検討している医師偏在対策の一つが、大学医学部の「地域枠」の活用だ。大学卒業後、出身地、あるいは出身大学の都道府県で研修する傾向が見られることから、「地域枠」とは別に「地元出身者枠」を設ける案として上がっている(『医学部定員の「地元出身者枠」、地域枠とは別に設置を』を参照)。 まず医師臨床研修マッチングにおいて、「研修先として病院を選択する際に重視した項目」を複数回答で聞いた結果、男性と女性ともに最多は「様々な診療科・部門でバランス良い経験を積める」(男性43.8%、女性53.0%)で、以下、「臨床研修のプログラムが充実」(同40.1%、49.4%)、「臨床研修後の進路やキャリアを考えて有利」(同39.8%、47.0%)などと続いた。上位の順位は同じだったが、上位3項目はいずれも、女性の方が男性よりも、7.2~9.3ポイント高かった。 男女で差が出たのは、「実家に近い」(男性20.1%、女性25.9%)。妊娠・出産・育児を想定して、実家に応援を依頼できる地域を選んでいることがうかがえる。 Q1.研修先として病院を選択する際、重視した項目は何ですか?(男女別)【複数選択】 ...