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あはきへの受領委任導入「不正対策の強化に」、整形外科シンポ

レポート 2017年11月13日 (月)  高橋直純(m3.com編集部)

日本臨床整形外科学会のシンポジム「療養費と受領委任」が11月12日に東京都内で開催された。柔道整復における受領委任制度が不正の温床になっていると指摘される中、2018年度中に、あはき(あん摩マッサージ、鍼、灸の総称)にも適用されることが決まっている。保険者、医療者からは反対意見も根強く、シンポジウムでは「あはきの不正対策をしっかりとしたものにし、柔整問題にもつなげていきたい」という意見が多く出た(2015年のシンポジウムは『柔整問題、「大きな制度改革を提案すべき」』、2016年は『柔整問題「帰り道、何度も後ろ振り返った」、厚労省検討会委員』を参照)。 あはきの『受領委任』、2018年度中から開始 基調講演では、厚労省保険局医療課保険医療企画調査室長の矢田貝泰之氏が「医療倫理と療養費をめぐる状況について」として、厚労省の取り組みや現状を紹介。2014年度の柔道整復療養費は3825億円、針灸は380億円、マッサージは670億円で、「柔道整復は2012年度から減少傾向に、あはき(あん摩マッサージ、鍼、灸の総称)の額は小さいが伸びている」と説明。一方で、「整形外科の医療費は過去7年で20%ほど...