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働き方改革「大学病院の特性に理解を」

レポート 2017年11月14日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

全国医学部長病院長会議は11月13日の定例記者会見で、医師の働き方改革について、大学病院の医師の仕事の特性に配慮することなどを求める声明を発表した。加藤勝信厚生労働大臣宛てで、11月2日に厚労省医政局長の武田俊彦氏に提出した。 同会議の「大学病院の医療に関する委員会」委員長と「大学病院医師の働き方改革ワーキンググループ」座長を務める山本修一氏(千葉大学医学部附属病院長)は、「厚労省の医師の働き方改革に関する検討会では、一般病院の医師の働き方を中心に議論が進められており、危惧している。診療、教育、研究がモザイク状に絡み合う大学病院の医師の特性を理解していただきたい」と述べた。 声明は次の3点から成る(詳細は全国医学部長病院長会議のホームページ)。 山本修一氏 大学病院で働く医師をはじめ診療をしながら教育、研究も行う医師という仕事の特性に十分配慮すること。 大学病院の医師が意欲と希望を持って診療、教育、研究に打ち込むことができるよう配慮すること。 医師の負担軽減のため、医師事務作業補助者などの活用、他職種へのタスクシフティングなどを十分に行えるよう制度的、財政的支援をすること。 山本氏は、...