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地域枠の医学生、「2年以上でも医師不足地域に勤務可」は16.7%◆Vol.5

レポート 2017年12月12日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

医師の地域偏在対策の議論が、厚生労働省をはじめ、さまざまな場で議論される昨今、医学生等は医師不足地域(山間へき地、離島など)での勤務をどのように考えているのだろうか。 「一般枠」と「地域枠」別で見ると、「地域枠」の方が、より長期でも医師不足地域での勤務を厭わない傾向が見られた。大きく差が付いたのが、「長期間でも勤務(2年以上)」で、「地域枠」16.7%に対し、「一般枠」は7.7%。「短期間なら勤務(2年未満)」も、「地域枠」(25.0%)の方が、「一般枠」(21.9%)よりも多い。 一方、「どんな条件でも勤務したくない」は、「一般枠」(8.2%)が、「地域枠」(2.1%)の約4倍だった。 「地域枠」の医学生は、入学の時点から地域医療への関心を持ち、大学側も医学部カリキュラムに「early exposure」として、低学年から地域医療の実習を組み込むなど、「地域枠」の医学生の地元定着策に取り組んでいる。医師偏在対策では、「地域枠」や「地元出身枠」を拡充する方向にあるが、これらの施策が一定の効果があることがうかがえる。 Q1.今後、医師不足地域(山間へき地、離島など)での希望を指示されたら...