1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 医師のベア実施率、過去6年一貫して低調、四病協

医師のベア実施率、過去6年一貫して低調、四病協

レポート 2017年11月15日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

四病院団体協議会は11月15日、厚生労働省内で記者会見を開き、過去6年間で賃金ベースアップの実施率が、全産業に比べて病院は低く、特に医師では低かったとする調査結果を公表した。全日本病院協会の猪口雄二会長は「病院の運営は極めて危ない状況。2018年度診療報酬改定では、大幅なプラス改定を目指したい」と訴えた。 調査は全日病の会員2405病院を対象に、2017年4月に調査票を送付。過去10年間の常勤職員の賃金引き上げ状況などを尋ねたもので、回答数は537件(回答率22.3%)。分析は日本医師会総合政策研究機構が協力した。 ベースアップ(基本給における賃金テーブルの水準引き上げ)の「実施率」では、アベノミクスが始まったとされる2012年以降を、厚労省の調査データも使い▽全産業(管理職以外)▽全産業(管理職)▽民間病院(医師以外)▽民間病院(医師)――の4区分で分析。全体的に最も高水準だった2015年では、全産業(管理職以外)では24.8%、全産業(管理職)18.6%で実施されたのに対し、民間病院(医師以外)では15.4%、民間病院(医師)では8.3%にとどまった。医師の実施率は過去6年間で、一...