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「医師不足地域の医療に貢献」「無駄な検査はしない」◆Vol.8

レポート 2017年12月30日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

2017年度医師臨床研修マッチングに参加した、医学生等に聞いたアンケートで最後の質問として聞いたのが、「日本の医療が抱える課題」について。 寄せられた自由意見を、【医師の診療科・地域偏在】【専門医制度】【医師の働き方】【女性医師問題】【大学の在り方】【医療費問題】【医療の在り方】【その他】に分類し、主なものを紹介する。 意見が多かったのは、【医師の診療科・地域偏在】と【医療費問題】について。【医師の診療科・地域偏在】では、みずから率先して偏在解消に貢献したいとの意見が複数挙がった。【医療費問題】では、高齢社会での医療費の高騰を懸念し、制度設計などの提言ではなく、過剰な検査や治療を自身が控えたり、予防医療に力を入れるなど、自身が目指す医師像と関連付けた意見が多かったのが特徴的だ。 以下、テーマ別に主な意見を紹介する(属性に記載した大学病院もしくは市中病院は、内定した研修先)。 【医師の診療科・地域偏在】 ・地域医療活動をしていて、医師の診療科偏在や地域で働くことの難しさ(キャリアにつながらない、給料が安い、出身でない地域の田舎で働くこと)などを感じた。また、医学部入学における難易度が高す...