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マッチングで「地域密着型臨床研修病院」を新設

レポート 2017年11月16日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

厚生労働省の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(部会長:桐野高明・東京大学名誉教授)は11月15日、初期臨床研修マッチングにおいて地域枠学生を優先的に採用する「地域密着型臨床研修病院(仮称)」を新設することや、初期臨床研修で7科目必修とすることを大筋合意した(資料は、厚労省のホームページ)。 地方における医師不足解消の手段として期待される地域枠の入学者は年々増加しており、2016年度では全体の医学部入学定員9262人に対し、1617人で17.5%にまで拡大している。一方で、研修医の都市偏重を解消するために、全体の研修医の募集定員を2025年度まで1.05倍に段階的に圧縮することが決まっている。地域枠学生が就労義務のある地域でアンマッチになる可能性が高まるため、「優先的に採用する仕組みが必要」と厚労省が提案していた(『マッチング、地域枠学生に「0次募集」枠を』を参照) 15日の部会で提案されたのが、臨床研修病院の中に「地域密着型臨床研修病院(仮称)」を新たに指定する仕組み。指定は都道府県が行い、希望する病院が手を上げる方式。通常のマッチングでは9月から希望順位登録を開始するが、同病院で...