療養病棟入院基本料の一本化を提案

中央社会保険医療協議会総会（会長：田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授）は11月17日、「入院医療（その6）」として療養病棟入院基本料などについて議論した。厚生労働省は、療養病棟入院基本料1（療養1）と同2（療養2）のうち、療養1が増加傾向、療養2は減少傾向にあることなどから、一本化を提案。委員からはおおむね同意する意見が相次いだが、算定要件のうち、より状態の重い医療区分2と3の患者の割合をどのように設定するかを議論するべきだとの意見が出された。 厚労省は、データ提出加算についても、提出項目を慢性期病棟にふさわしい項目に見直した上で、経過措置を設けた上で、一定規模以上の病院については要件化を提案。データ提出加算を進める方針では、診療側と支払側は一致したものの、診療側は200床以上とするべきだと提案したが、支払側は難色を示した（資料は厚労省のホームページ）。 2017年11月17日の中医協総会 厚労省提案の論点案ごとの、委員の主な意見は次の通り。 療養2は、療養1との違いは、看護配置と医療区分2・3該当患者割合の要件のみであるが、療養2の病棟単位の分布を見ると、療養１相当の要件を...