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大学医局の強化、賛否拮抗「若手を鍛える」「教授の好き嫌い」◆Vol.1

レポート 2017年11月18日 (土)  高橋直純(m3.com編集部)

地方の医師不足を解消するため、様々な方策が検討される中で、自民党の国会議員などが強調するのが「大学医局の強化」(『自民党で「医師養成・偏在是正議連」が発足』を参照)。その是非、可否について考えを聞いたところ、当事者である医師では、賛否が拮抗していることが分かった。 Q 地域への医師派遣のため「大学医局」を強化すべきだと思いますか? 勤務医では「強化すべき」「すべきでない」「どちらとも言えない」がほぼ拮抗、開業医では「強化すべき」が43.5%と相対的に多かった。 Q 政策的手段により、かつてのように「大学医局」の力を強化することが可能だと思いますか? 「可能かどうか」では、勤務医、開業医とも拮抗したが、「不可能」が4割でわずかに多かった。 Q 「大学医局の強化」についてご意見をお聞かせください。 自由意見には、たくさんの意見が寄せられた。 ・過疎地の医師不足、地方の医師不足は、大学医局の力を低下させた研修医制度のせいである。厚生労働省は、間違いであったことは決して認めないであろうが、大学医局が主体の医師派遣体制を復活させることが、若手医師の勘違いを正すためにも、日本の医療体制を確保するた...