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「やって来るのが遅すぎます!」【連載小説「朔風」第112回】

火曜日、金曜日に更新

2017年11月24日 久間十義(小説家)


[あらすじ・登場人物はこちら][連載第1回はこちら]山根が重ねて訊いた。「じゃあ院長先生は大丈夫、助かるんだね?」「分らない……。まだ意識が戻らないのよ。ICUに運び込まれている」「でも、手術が終わって、成功したんだろう?」「だから、担当医はそう言っているけれど、予断を許さないのよ。大迫先生はICUで点滴の管やら各種の機器やらに繋げられて、スパゲッティ状態になっているわ」まゆみの声に苛立ちが混じっていた。スピーカーホーンを通してそれを聞きながら、健太朗はちらり、とバックミラーに写り込んだ後部座席...

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