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高野病院の当時と今- 対談:高野己保・高野病院理事長◆Vol.1

スペシャル企画 2017年12月3日 (日)  まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

メディアでも活躍する11年目の外科医、中山祐次郎氏(福島県郡山市の総合南東北病院外科)が医療界内外の「憧れの人」に会いに行く対談企画「一介の外科医、憧れの人に会いに行く」。第2弾は、中山氏が2017年2、3月に病院長を務めた高野病院(福島県広野町)の高野己保理事長にご登場いただきました。今だから話せる当時の状況、被災地の医療状況について語ります。(2017年11月17日に対談。全4回の連載)。 2016年末から2017年3月までの状況は『「人件費増で経営厳しさ続く」高野病院・高野己保理事長に聞く◆Vol.1』、『36歳外科医が高野病院院長に就任したわけ―中山祐次郎氏に聞く◆Vol.2』、『「美談」ではなく、医学的な検証を -「高野病院を支える会」の活動◆Vol.3』を参照。 ――改めて、当時の状況をご説明いただけないでしょうか。 高野己保理事長 2016年12月30日、父である高野英男院長(死亡時81歳)が火災が原因で亡くなりました。当初は非常勤の先生に支えていただいておりましたが、常勤医は院長1人。院長が入る予定だった勤務を早急に埋めなくてはなりませんでした。私は院長の遺体がある前で...