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院長の就任「静かに見守っていてほしい」 対談:高野己保・高野病院理事長◆Vol.2

スペシャル企画 2017年12月10日 (日)  まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

一介の外科医、憧れの人に会いに行く:対談:高野己保・高野病院理事長 高野病院の当時と今◆Vol.1 ――一連の問題は、メディアでもかなり取り上げられました。その点はいかがでしたでしょうか。 中山 僕はどちらかと言うと「出たがり芸人」(笑)の部類であり、自分で発信したり、記事を書いたりすることは好きでしたが、取材を受けることはこれまでずっと自分の中でNGにしていました。その理由は、自分の意図していることと違うようにまとめられたり、思ったように伝わらない危険性が高かったりするので。たまにテレビ出演のお話もありましたが、お断りしていました。 それが、こちらに来ることが決まり、「支援する会」が発表すると、当時の勤務先にたくさんの問い合わせが来るようになり、病院事務が怒ってしまい、直接僕の携帯に電話が来るようになりました。それが1日に40件ぐらいあり、氏名の漢字表記、生年月日、『思い』の3点セットを聞かれ続けました。その時に初めて、事の重大さに気づきました。 最初はかなり凹んだというか、「まじかよ・・」という状況でした。例えば、僕が一生懸命頑張って研究をし、ノーベル賞を取ったのならいくらでも取材...