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「7対1」見直し案、消費税分どこへ

レポート 2017年11月27日 (月)  水谷悠(m3.com編集部)

日本病院会会長の相澤孝夫氏は11月27日の定例記者会見で、一般病棟入院基本料の「7対1」、「10対1」の評価体系の見直しを、厚生労働省が11月24日の中央社会保険医療協議会総会で提案したことについて、消費税率が2014年に5%から8%に引き上げられた際の診療報酬への上乗せ部分の記述がないと指摘。「上乗せ部分はどうなるのか。急性期病院がヒイヒイ言っているところに、上乗せ部分が減れば、病院はやっていけない。『見える化』して議論を重ね、納得できるようにしていただきたい」として熟議を求めた。 2017年11月24日中医協総会資料 評価体系の見直し案は、「7対1」と「10対1」一般病棟の評価で、現行の「重症度、医療・看護必要度」の該当患者割合25%を必須基準とする「入院基本料(基本部分)」を、「基本部分」と「診療実績に応じた段階的な評価」に分けるもので、相澤氏は、見直し案の「基本部分」を基準に算定することになれば、消費税率増の上乗せ部分が減るのではないかと懸念を示した。11月25日の日病理事会では、「診療実績に応じた段階的な評価」を導入すること自体には賛成意見が多数を占めた一方で、診療実績をどの...