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「7対1」と「10対1」を一体系に、段階的評価導入を検討

レポート 2017年11月28日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は11月24日の会議で、「入院医療(その7)」として一般病棟入院基本料を議題とした。厚生労働省は、一般病棟入院基本料(7対1、10対1)の評価体系について、両者を一体系とした上で「基本部分」と「診療実績に応じた段階的な評価」を組み合わせた方式を導入することを提案し、支払側、診療側とも方向性は概ね賛成した。しかし、実績に応じた評価の算定基準のうち、上限を現行の「7対1」での「重症度、医療・看護必要度」該当患者割合25%から30%に引き上げることを支払側が提案。一方、診療側は据え置きを主張して激しく対立した(資料は、厚労省のホームページ)。 2017年11月24日中医協総会 厚労省は今後の課題として、より高い医療資源の投入が必要な医療ニーズは減少し、中程度の医療資源の投入が必要な医療ニーズが増加すると考えられ、入院医療の評価の基本的な考え方としては、医療ニーズに応じて適切に医療資源を投入することが、効果的・効率的な入院医療の提供にとって重要と指摘。その上で、次の論点を提示した。 【一般病棟入院基本料(7対1、1...