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安定冠動脈疾患への待機的PCI、機能的虚血を算定要件に

レポート 2017年11月29日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は11月29日、個別事項(その6)として技術的事項を議論した。厚生労働省は、安定冠動脈疾患に対するPCI(経皮的冠動脈インターベンション)について、術前の検査などで機能的虚血の存在が示されていることを算定要件とすることや、性同一性障害に対する性別適合手術の保険適用などを提案。いずれも方向性は了承されたが、「要件化ではなく推奨としてほしい」など、細部について意見が出た(資料は厚労省のホームページ)。 2017年11月29日中医協総会 厚労省の提案と、委員の主な意見は次の通り。 安定冠動脈疾患に対して待機的に施行するPCIについては、原則として、術前の検査等により、機能的虚血の存在が示されていることを算定要件としてはどうか。 【診療側】 日本医師会常任理事・松本純一氏:学会のガイドラインに基づいた提案であり、検討の方向性は理解するが、機能的虚血を判断するための検査の中には、侵襲性の高いものもあると聞く。また、必要な人が必要な治療を受けられないようなことがないようにすることが必要で、患者の負担にも配慮し、慎重な検...