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日医横倉会長、診療報酬「1.4%以上プラスを」

レポート 2017年11月29日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

日本医師会会長の横倉義武氏は11月29日の定例記者会見で、2018年度診療報酬改定について、「1.4%のプラスがあれば、安倍晋三首相が経済界に求めている3%の賃上げに見合う額になる」と述べ、改定率1.4%以上のプラスを求めた。経済界に求めている3%の賃上げを医療従事者に行うためには医療費ベースで約6300億円、国費ベースで約1600億円、改定率で1.4%の財源が必要とし、「医療従事者に適切な賃上げをし、アベノミクスから取り残されることがないようにしなければならない」とも述べた。 横倉義武氏 加えて、医療の高度化に対応するための財源確保の必要性も指摘、全体としてプラス改定を求める方針を主張した。12月5日に予定されている「国民医療を守る議員連盟の会」などの場で、改定に必要な財源確保を求めていくという。 横倉氏は、11月8日に中央社会保険医療協議会総会で公表された医療経済実態調査で医療法人、国立、公立ともに2016年度が2014年度よりも損益差額率が悪化傾向にあり、特に2016年度の医療法人の損益は過去3番目に悪い数字となったことに触れ、民間の医療機関では給与水準を抑制することでかろうじて...