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「医師、殺人罪で有罪」のその後 - 須田セツ子・元川崎協同病院医師に聞く◆Vol.1

スペシャル企画 2017年12月13日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

1998年11月の「川崎協同病院事件」で、気管支喘息で重積発作を来し、心肺停止状態で搬送された患者に対する延命治療の中止で殺人罪に問われ、2009年12月の最高裁判決で有罪(懲役1年6カ月、執行猶予3年)が確定した須田セツ子氏。2011年10月からは医業停止2年間の行政処分を受けた(『「殺人罪が確定しても、“実害”がない」- 須田セツ子・元川崎協同病院医師に聞く◆Vol.1』、『行政処分で「2週間で診療停止」迫られる - 須田セツ子氏に聞く◆Vol.1』などを参照)。 今は行政処分前の横浜市内の診療所院長に戻り、臨床を続ける日々。医業停止2年間の日々や近況に加えて、事件当時や2010年4月に『私がしたことは殺人ですか? 』(青志社)を執筆した頃と、医療や終末期医療に対する考え方などに変化があったのかなどをお聞きした。 ――今はどんな生活をされているのでしょうか。1日何人くらいの患者さんを診ておられるのですか。 須田セツ子氏 1979年横浜市立大学医学部卒業。1980年から川崎協同病院に勤務。2002年3月、神奈川県内で開業。 この前の三連休明けの日は、季節の変わり目で風邪の患者さんが多...