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「開設はNG」、県を突っぱね診療所再開 - 須田セツ子・元川崎協同病院医師に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2017年12月16日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――医業停止を終え、再び診療所院長として医療を再開する際、神奈川県から「診療所の開設はできない」と言われたとのことです。 医業停止終了後は、診療所院長として臨床に従事する日々。 神奈川県の担当者から、「法的には問題ないけれど、開業許可申請は常識的には考えられない」と言われてしまったのです。詳細な表現は忘れましたが、「殺人罪で有罪になった医師が、開業なんかしていることが知れたら、大変」といった言い方をされましたね。他の医師が開設した診療所で働くのはいいと。 しかし、他に診療所の開設者を探すにしても、名前だけでいいわけではなく、常勤で勤めてもらう必要があり、見付かるあてはありませんでした。私は「法的に問題がないのなら、開設許可してください」と突っぱねました。県側は、法的には問題がないので、絶対ダメとは言えず、結局は開設許可が下りました。 その代わり、新規開業後の個別指導は大変でした。私は2002年3月に今の診療所を継承した後に、新規開業後の個別指導を一度受けており、私が2年間不在の際に担当してくれた先生も受けた。さらに今回、また新規開業の個別指導を受けたのです。ただそれまでとは地方厚生局の...