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医師の引き際、「時代遅れになった時」- 須田セツ子・元川崎協同病院医師に聞く◆Vol.3

スペシャル企画 2017年12月20日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――医業停止される前の日々に戻られていますが、今後いつまで診療を続けるか、その辺りをどうお考えですか。 正直、いつまで診療を続けるか分からないですね。今でも多くの患者さんが来てくれるので、もう少しはやらなくてはいけないと考えています。一方で皆さんに迷惑がかかってもいけないという思いもあります。 ――「迷惑」というのは、どのような意味でしょうか。 須田セツ子氏は1979年横浜市立大学卒業。 私くらいの年代になってくると、もうくたびれて、早めに引退したいと思う一方、他にやれることもなく、結局は医療にしがみつく方もおられます。しかも、独りよがりで、わがままになり、自分がやっていることが正しいと思い込むようにもなってくる。よくいるじゃないですか。講演会で訳の分からない質問を一人でされている先生。あるいは会合などで乾杯の音頭が長いとか……。だんだん周りが見えなくなってくるのでしょう。 日進月歩の医療に付いていけず、分かりもしないのにずるずると医療を続けている。時代遅れだったり、間違ったことをしていても、誰も言ってくれず、気付かない。私自身はそうならないように、いつが辞め時かを見極めたいです。その...